3月1日(月)

三日前から続いていた喉の痛みが一際、存在感を放つ。ごろごろと唸るようにしてのみ発声が可能な状態。からだもずいぶんとだるく、できることなら休みたかったが、そういうわけにもいかず、膝を震わせながら電車に乗る。気温の変化に弱いのだろう。ほかの乗客もあまり晴れやかな顔をしてはいない。泥をかぶったような、そんな顔たちの集合だ。昼食時に目薬が切れたのと、身体の限界を感じ、薬局へ。風邪薬と目薬を購入してすぐに包装紙を破り、点眼と摂取。念には念を入れて、コンビニエンスストアーで栄養ドリンクを買い、再びすぐさま飲み干した。どことなく、なんとなく、良くなったような気がするが、無論それは錯覚である。夕方、ようやくの務めを終え、ますます悪化している身体をよっこいしょと電車に乗せてあげて、駅まで運んであげる。わたしと私を切り離すことによって、身体のつらさをごまかせるかと思って……。乗り換えの駅で、再び甘ったるいドリンクを飲み、竹森俊平『資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす』山城むつみ『転形期と思考』の二冊を古本として購入。「文芸批評」(というのも、しっくりこない呼称なんだけど)を購入するのは久しぶり。書名のネタ元が花田清輝ですね。福岡安都子『国家・教会・自由―スピノザとホッブズの旧約テクスト解釈を巡る対抗』が4000円で売っていたので買おうとも思ったけれど、お金もないので止めておいた(けど、やはり買っておくべきだったかという気持ちも残っている)。
帰宅してからぱらぱらと買ったばかりの本を捲ったが、やはり調子が悪かったのでほとんど読めず。まもなく眠りについた。